みなさんこんにちは、こんばんは!ピアニストの長田翔一です。
YouTube、ピアニストの練習室で、今僕が練習しているのは、ショパン「幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66」です。
今日は、この曲についてのお話です。
是非、YouTubeで長田翔一を検索してご視聴ください!
この幻想即興曲「即興」とは、アドリブのことを指しますね。
アドリブと言うと、自由に思うまま演奏することですが、クラシック音楽の「即興曲」とは、「あたかも即興で作られたかのような曲」のことで、作曲家が考えに考えて作ったと言うより、思いつき、インスピレーションを大事にして短くまとめられた曲の事を言います。
ショパンは生涯で4曲の即興曲を作りました。
この幻想即興曲は、ショパンが24歳の頃に作曲されましたが、出版はされませんでした。
理由は、他の曲に似ていたとか、ショパンがこの曲を失敗作だと思っていたなど、本当の理由は定かではありませんが、ショパンは死の間際、幻想即興曲を含む、残した未発表の曲の楽譜、全てを焼却して欲しいと遺言を残します。
ところが、友人のユリアン・フォンタナは、残された楽譜の中からフォンタナ自身が素晴らしいと感銘を受けた曲を公式な遺作集として出版します。
その中の1曲がこの「幻想即興曲」です。
曲の冒頭、右手と左手は違うリズムを刻みます。左手が3刻む間に、右手は4つの音を刻みます。
その辺りの解説もしてみましたので、ピアニストの練習室(特別編)を、ご視聴下さい!
ショパンの遺作とつけられている曲はたくさんあります。
これらは、フォンタナがいなかったら、今、僕たちは耳にする事がなかったんだな
と、いう幻想即興曲のお話でした!
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